prototype-C都市型生態系住宅URBAN_EcO

概 要

都市部の小さな敷地で自然を感じながら暮らす家。
生活の中に小さな循環を取り入れることで、ささやかな充実感を感じられます。
都市部は隣地の影響も受けやすいため、周辺環境を調査し、それに見合った暮らしを組み立てます。

敷地面積:79.93㎡(24.17坪)
床面積:69.87㎡(21.13坪)
+床下収納 17.55㎡(5.30坪)

プランニング

スキップフロアーによる立体的な構成のプランです。
縦横に視線が抜けるため想像以上に広く感じます。

スキップフロア

小さな土地で広く暮らすために、各階が階の半分の高さずつ交互にずれて登っていくスキップフロアを採用しています。
これにより、
・変化に飛んだ室内と、ぐるぐるとつながる視線が実現でき、実面積以上の広さを感じられる。
・床下収納を広く確保できる。
・階段が半分づつのため、総2階建てよりも、むしろ上り下りの大変さを感じない。
といったメリットがあります。

技術・アイテム

想定している自然と関わるための技術・アイテムの一部を紹介します。

プランター菜園光の指す位置にちいさな菜園を。ささやかな自然の循環を感じるためのアイテムです。
ソーラーウォール冬に運用。日射を熱に変換し温風を室内に取り入れます。
冬季でも40度以上の温風を発生することができます。
片面アルミリフレクター可動式で「日射取得」「遮熱」の2タイプで使い分けます。冬は日射を取り入れ、夏は遮蔽します。
太陽光発電パネル生活スタイルに合わせて能力を決定。パーツを組み合わせて自主施工にチャレンジも可能です
高窓重力換気により風を呼び込みます。。
樹木とコンポスト敷地の一部に樹木を植えて街に潤いを与えます。コンクリートなどに比べて夏の輻射熱を抑え、穏やかな微気候を生み出します。都市の中ではどこにもないような豊かな土壌をつくりあげれば、密かな満足感が得られるかも知れません。
マイ・コラムインセクトのサポートのもと、山から自分で1本の木を切り出し、自ら加工した丸太柱をシンボルとして設置することもチャレンジしてみれば、とびきりの愛着を感じる場所ができるかもしれません。他にもマイ・カウンター(棚板)やマイ・フロアー(床板)なども考えられます。
床下収納スキップフロアーの段差を利用した床下収納。大容量ですので、季節のものやあまり使わないものをしまっておけば、すっきりとした暮らしが実現できます。

シミュレーション

▲外壁:HGW t=100、屋根HGW t=300、基礎断熱、UA値:0.55の場合のエネルギー消費量と湿り空気線図

空調の設定温度を暖房24℃、冷房26℃としてエネルギー消費量を計算しています。エアコンは4.5kW程度の設置で十分です。複数設置する際は部屋ごとにゾーンを分けてシミュレーションを行います。